ハンドメイドルアー [BRIGHT'N LURES] ブライトンルアーズ
2010 GO-OFF Get's Handmade Lures


ルアービルダーとしての出発・・・ Get's Handmade Lures  1998年・・・

1998年・・・Get's Handmade Luresとしての記念すべき最初のルアー「Get's Pencil 95」がリリースされ、川畑はプロビルダーとしての道を歩き始める。

直接の師を持たない彼にとっては全てが試行錯誤の連続であり、このことが「自分の経験に基づいた」モノ作りというスタイルに色濃く影響していく。
Get's ペンシル95
【Get's ペンシル95】 バルサ製 95mm/13g 1998年
記念すべきGet'sのファーストモデルであり、川畑にとって最も思い入れの深いルアーの一つ。
 タバコの銀紙を使用したホイルフィニッシュは巨匠ハンクルさんの作品から、バルサを使用しファットなシルエットに仕上げたのはサム山岡さんの作品から影響を受けているが、高い操作性へのこだわり等は川畑が自身で最もこだわった部分でもあり、現在でもその血脈は連綿と受け継がれている。

ダイビングミノー95
【ダイビングミノー95】 バルサ製 95mm/10g 1998年
ミノーシェイプのダイビングペンシル。
 ホリゾンタルアイを備えた垂直浮きの姿勢が特徴で、細かなロッドアクションで水面を軽く叩くようにスプラッシュをあげる「小さめのベイト」の演出に、バスのバイトが集中した。
 川畑自身の好みが「しっかりとした水押し」ということもあり、以降同タイプのモデルが製作されていないという珍しいモデルでもある。

サイドフックペンシル95
【サイドフックペンシル95】 バルサ製 95mm/13g 1998年
横浮き姿勢が特徴のペンシルベイト。
 左右(デザイン上のベリーとバック)を非対称としながらも、ペンシルベイトとして正確に機能すべくバランス取りされた意欲的な作品。
 ワイドに設計されたカウンターウェイトルーム、オフセットされたスルーワイヤーなど、様々な工夫が凝らされていて、技術の探求意欲旺盛な川畑の姿が想起される。

ファインランナー
【ファインランナー】 バルサ製 ボディー65mm/20g 1999年
バルサ製のリアルボディーとバズペラ&ウィローリーフを組み合わせた、異色のバズベイト。
 スローに引けるように、アームの角度や長さの調整に大変な苦労を重ね、結果として市販のバズベイトとは大きく異なるワイヤーフォルムに仕上がった。
 99年の年末から開発に入り、年明けのテスト釣行中に水面を割った45UPのイメージが、今でも川畑の脳裏に焼きついて離れない。

Get's ペンシル110
【Get's ペンシル110】 バルサ製 110mm/16g 2000年
Get'sペンシル95よりもさらに遠距離を狙い、更なるアピール度を求めて製作されたサイズアップバージョン。
 タンデムに搭載されたダブルカウンターウェイトで、イレギュラーアクションの演出と重低音サウンド効果をさらに向上させて、大型バスの反応がすこぶる高かったモデル。

ロデオドライブ
【ロデオドライブ】 バルサ製 ボディー65mm&55mm/24g 2000年
スピナーベイトのブレードはベイトのフラッシングをイミテートしているという発想から生まれた変り種スピナーベイト。
 ウケを狙ったわけではなく、川畑本人は真剣にスピナーベイトの可能性を模索した一品。
 釣果としては十分だったが、セッティングの大変さと通常のルアー2本分以上の製作時間がネックとなり、少量の製作に止まった。

Get's ペンシルツイスター95
【Get's ペンシルツイスター95】 バルサ製 95mm/16g 2000年
Get'sペンシル95をベースにアルミ製フロントカップを装備させてノイジー化したモデル。
 アルミカップは一枚一枚手曲げで製作していた為、製作本数は非常に少ない。
 ストレートリトリーブやストップアンドゴーだけでなく、多彩なアクションで申し分の無い釣果をもたらしてくれた。


デビュー作であるGet'sペンシルの開発開始から販売開始までに1年を要したことは多くのファンに知られているが、その1年間の殆どは実釣によるテストに費やされたと言っても過言ではないだろう。

 「答えはいつも魚が教えてくれる」という川畑は、人から見た時の「いかにも釣れそうなアクション」よりも、実釣によって得られた実績を大切にする。
 生みの苦しみと完成した時の達成感という双方を抱え、開発は次なる段階へと続いていく。



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